深呼吸の時間

ラブライブとか,読書とか

信じようよ夢見るチカラを 【『ラブライブ!スーパースター‼』第1話感想】

こんにちは。

ラブライブ!スーパースター‼』第1話の感想をすぐ書きたかったのですが,なかなかまとまった時間が取れず,なんか第2話の放送当日になってしまいました。


さてさて,とりあえずは

ラブライブ!スーパースター‼』第1話,最高すぎる!!!

いや本当に本当に素敵な第1話でした……。



夢が溢れる原宿の街をヘッドホンで遮断し,路地で一人,駆けながら歌う渋谷かのん。

f:id:ichiking125:20210718134251j:plain
©2021 プロジェクトラブライブ!スーパースター!!

もうこのシーンだけでどうしようもなく胸がいっぱいになってしまい,そのあとずっと目に涙を溜めながらこの第1話を見ていたように思います。



正直に言うと,私はスーパースターのアニメにそんなに期待していませんでした。というか,どう期待したらいいのかわからなかったという方が正しいかもしれません。
あ,もちろん,CDは買ったし,リリイベも見たし,アーカイブを見まくって始まりは君の空や私のSympohonyの振り付けを多少練習したりはしましたけどね。

というのは,ラブライブの新作をやることの,商業的なことを抜きにした意義がいまいち呑み込めていない自分がいたんですね。
ラブライブシリーズがこれまで描いてきたものの焼き直しにしかならないんじゃないの?とか,原宿という恵まれた土地を舞台にしたラブライブは(サンシャイン‼と比べて)ただキラキラしているだけの単純な物語になってしまうんじゃないの?みたいなことを,心の隅で思ってしまっていました。

新作はもちろん歓迎したいとは思っていたけれど,新作にどんなふうに期待を寄せればいいのかわからなかった。それが,第1話を見る前の私でした。



でもこの第1話は,そんな難しい気持ちを綺麗に吹き飛ばしてくれました。

屋上から空へと伸びてゆく歌声。
華やかな原宿の街の描写。
その街から隠れるようにして歌うかのん。
かのんと可可の楽しいドタバタ劇。
ちょっとだけ出てくる嵐千砂都ちゃん。
まっすぐな想いのこもった,可可からかのんへの誘いの言葉。


そして,

羽根!羽根!羽根!
やめて!やめて!ぎゃあああああ!


ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!


飛べるさよっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!うおおおおおおおおおおおおお!

f:id:ichiking125:20210718134723j:plain
©2021 プロジェクトラブライブ!スーパースター!!


ワクワクさせてきたかと思えば胸を締め付けてきて,笑わせてきたかと思えば胸をたまらなく熱くさせてきて,たくさん感情が動かされた25分間でした。
あと千砂都ちゃんが可愛いくてあったかかった。弟になりたい。


これまでのラブライブ作品と比較して分析しようと思えば,多分何かしら分析することはできます。例えば学校という舞台装置の役割の話とか。でも今の私は,それをすることに大した価値があるとは思わなくなりました。
まずは何も難しいことは考えずに,この作品をまっすぐ追いかけてみたい。今はそんな気持ちになっています。




ただ,一つだけ言うとするならば,この物語はきっと,今までにも増して,夢を持つことを全力で肯定する物語であろうとしているのだろうということ。


今までのラブライブシリーズは,第1話で,主人公の夢との出会い,始まりを描いてきました。

それに対して,渋谷かのんには,初めから夢がありました。
大好きな歌でみんなを笑顔にしたい

かのん:私の夢は,新設された結ヶ丘女子高等学校の音楽科に入学し,歌でみんなを笑顔にすることです!
(『ラブライブ!スーパースター‼』第1話)

でも彼女は挫折し,その夢を諦めようとしていました。
だから,かのんがスクールアイドルへと踏み出した一歩は,新たな始まりの一歩というより,挫折から立ち上がり,その夢を再び大切にしようとする再スタートの一歩です。


夢は人を苦しめるものでもあります。
夢を叶えられなかったとき,失敗した自分への自己否定感は,呪いのようにずっと付きまとってくる。なら,夢なんて忘れてしまった方が,幸せな日々を送れるのかもしれない。
だから,歌をやめて新しいことを始めようと思っていたかのんの考え方は,間違ったものではありません。


しかし『ラブライブ!スーパースター‼』は,それでも,と続けます。それでも夢を見よう,と。

かのん:わたしね,音楽科の受験,落ちたんだ。大好きなんだけどね,きっと,才能無いんだよ。だからもう,歌はおしまい。
可可:かのんさん!……おしまいなんて,あるんですか?
かのん:え?
可可:好きなことを頑張ることに,おしまいなんて,あるんですか!?
(『ラブライブ!スーパースター‼』第1話)

f:id:ichiking125:20210718134332j:plain
©2021 プロジェクトラブライブ!スーパースター!!

たとえつまづいても,何度でも追いかければいい。
たとえ思っていた形と違ったとしても,自分の気持ちを大切にし続ければ,道は開かれていく。
だから大丈夫,夢を見続けよう。きっとそこに,生きる喜びがあるはずだから。

そんなメッセージが,かのんと可可のやりとりや表情,そして音楽から,力強く伝わってきました。夢を持つことの苦しさをともに描いているからこそ,そのメッセージは,大きな説得力を持って響きます。

大好きって今叫ぼう 夢見るしかないでしょ
(「未来予報ハレルヤ!」)


渋谷かのんは,今までの主人公よりも,夢を持ちつつも踏み出せなかった小泉花陽黒澤ルビィ,あるいは,挫折し自分を見失ってしまった桜内梨子に近いキャラクターであるように思います。

そんな渋谷かのんを作品の中心に持ってくることで,夢を持ってあがき続けることを全力で肯定するための物語を描く。
それがきっと,『ラブライブ!スーパースター‼』という作品が「私を叶える物語」としてやろうとしていることなのでしょう。




この作品は,今の私にとってとても大切な作品になる,そんな気がしています。今ここで自分語りを展開するつもりもありませんが,今の自分の中にも,叶えたい“私”があるから。「星の光よりも小さな輝き」だけれど,それを大切にしたいと,この作品の第1話は思わせてくれたから。


これから千砂都やすみれ,恋はどのように2人に合流していくのでしょうか。彼女らの中にはどんな叶えたい“私”があるのでしょうか。

ここからの物語が,楽しみで仕方ありません。






P.S.
昨日は唐可可ちゃんの誕生日でしたね!可可ちゃん,おめでとう!!🎂🍨🎂🍨

f:id:ichiking125:20210721002646j:plain
©2021 プロジェクトラブライブ!スーパースター!!

読書記録:村上靖彦『在宅無限大 訪問看護師がみた生と死』

 
こんにちは。


今回の読書記録は,先月読んだ『在宅無限大 訪問看護師がみた生と死』(村上靖彦著,2018年,医学書院)という本を取り上げたい。


ただ,前回試しに読書記録として書いた文章は長かったし堅苦しすぎた(というか前回の本は要約が難しかった)ため,今回はもう少しコンパクトな感じ(※当社比)で書いていけたらなと思う。


本書は,近年広まっている訪問看護(在宅医療)を取り扱ったノンフィクションだ。著者は現象学を専門とする哲学者であり,本書ではそんな著者が,6人の訪問看護師への聞き取り調査を足場に,訪問看護の世界を看護師の経験の内側から描き出していく。

続きを読む

読書記録:広井良典『ケア学 越境するケアへ』

 3月末に上げた記事(「ケア」への関心と「シリーズ ケアをひらく」の話 - 深呼吸の時間)で,読書の記録をつけていきたいということ,特に看護や介護,精神医療など,「ケア」にまつわる読書の記録をつけていきたいということを書いた。
 
 間が空いた(なんと2ヶ月空いた)が今回はその最初として,『ケア学 越境するケアへ』という本を取り上げ,要点を整理し感想(?)を書いてみたいと思う。

続きを読む