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ラブライブ!スーパースター‼ 3期第3話「白色のセンター」感想

どうもこんにちは。
ラブライブ!スーパースター‼』3期第3話「白色のセンター」の感想記事を書いていこうと思います。

今回は四季メイ回ということで、かのんという「中心」がLiella!から抜けたことをしっかりと活かした第3話になっていましたね。四季メイの掘り下げが良かったのは言わずもがな、千砂都の部長としてのあり方も掘り下げられていた感じもあり、そこも見どころだったように思います。


この記事では、千砂都の視点にスポットを当てて3期3話を考えてみましょう。
千砂都は、どうして四季にセンターを依頼したのでしょうか?



もともと、千砂都と四季の接点といえば、2人ともLiella!のダンス担当であること。
2期10話などで振付けを一緒に考える中で、四季が自信が無いながらもキラリと光るものを持っていることを感じていたのでしょう。


しかし、それだけではないように私は思います。
千砂都は、四季に何か自分自身と共鳴するものを感じていたのではないでしょうか。それも、最初から。

奇しくも、千砂都がスクールアイドル部の部長を引き受けたのは、2期4話の四季メイ加入回でのことでした。そこでは、不器用に気持ちをぶつけ合う四季とメイの姿に触発されるようにして、千砂都は部長を引き受ける決意を固めました。

2期4話を振り返ると、四季とメイに一番感情移入していたのは千砂都であったように思います。

2期4話で回想を通して語られていたように、できない、無理だという気持ちと幼少期から何度も戦ってきた千砂都。はじめから輝きを持っていたかのんと違い、かのんに並び立てるようにと、懸命に少しずつ自分の星の輝きを作ってきた千砂都。

かのん:できるよ!ちいちゃんはなんだってできる!
千砂都:できないよお…
かのん:ちいちゃんは、自分ができないって思い込んでるだけ!だから大丈夫!
千砂都:かのんちゃん…
(『ラブライブ!スーパースター‼』2期第4話)


そうやって生きてきた千砂都だからこそ、「向いてないから無理だ」と自分を殻に閉じ込めてしまう2人のことが最初から気になっていたのでしょう。

千砂都:四季ちゃんは?スクールアイドル部に体験入部してくれたのは、メイちゃんだけのため?
(『ラブライブ!スーパースター‼』2期第4話)

四季は、メイと一緒にLiella!に加入した後でも、どこか一歩引いてしまうところがあったのかもしれません。
そんな四季にセンターを託し、四季をエンパワメントしたいという3期3話の千砂都の想い。それは、四季との出会いの時からずっと千砂都の中におぼろげに存在していた想いなのではないでしょうか。

新しいLiella!の部長として、自分の想いをきちんと行動にすることが必要だと思ったがゆえに、千砂都は四季に声をかけたのだと私は思うのです。

©2024 プロジェクトラブライブ!スーパースター!!

千砂都:ずっと思ってたんだ、四季ちゃんには、四季ちゃんにしか出せない魅力がある。今のLiella!に新しい風を起こせるんじゃないかって。
(『ラブライブ!スーパースター‼』3期第3話)


今回の3期3話は、千砂都の強さと成長が見えたところが私は好きです。

千砂都は、かのんが抜けたLiella!で、部長として必然的に中心的な立場を担うことになります。かのんのいない新しいLiella!をどのようなものにしていくか。部長としても、千砂都個人としても、かのんのことを強く意識せざるを得ません。

そんな中で、かのんの背中を追うのではなく、かのんのいた時とは異なる魅力を作り出そうとするのが、とても千砂都らしい強さだなと感じます。

そしてさらに、その魅力を、自分自身が輝くことによってではなく、むしろ後輩の輝きを支えることによって生み出そうとするところには、千砂都の人間的成長がはっきりと現れているように思いました。

©2024 プロジェクトラブライブ!スーパースター!!

千砂都:目立たなきゃとか、誰かを惹きつける力が無きゃとか、そんなの無くてもいいと思う!いろんな人がいるからスクールアイドルなんだよ。いろんなセンターがいてもいい。目立たなくても!
(『ラブライブ!スーパースター‼』3期第3話)



こうやって1期や2期の物語が伏線のようになって、物語に深みが出ていくのが3期の面白さですね。 

次回はいよいよ鬼塚姉妹回。3話でも伏線が張られていたように思いますが、どのような2人の事情が描かれるのか、楽しみです。



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