深呼吸の時間

ラブライブとか 読書とか

Liella!の名前を叫んだ──Liella! 3rdライブツアー埼玉Day2感想

 

久々にラブライブのブログを書こうと思う。

思えば、ここ一年は精神的に変化が大きい日々を過ごしていて、ラブライブ関係のアウトプットをほとんどできていなかった。

今回は、簡単にではあるが、Liella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~埼玉公演Day2の感想を書きたい。ちなみに今回のツアーで僕が現地参加したのは、このツアーファイナルが3回目だ。

 

僕は決してLiella!のライブを毎回見れているわけではない。だが、自分が知っている範囲では、この埼玉Day2は間違いなくLiella!の過去最高のライブだったような気がしている。

Second Sparkle初披露のこととか沢山の想いが語られたMCのこととか、触れたいことはいろいろある。とはいえ何もかもを書こうとしてもまとまりきらない。

ここにただ一つ書き記しておきたいのは、ダブルアンコールでLiella!の名前を叫んだあの瞬間が、自分にとってとにかく嬉しいものだったということだ。

 

僕は、Liella!がどう好きなのか、なぜ好きなのか、うまく言語化することができないと自分で感じている。

今の僕にとって、ラブライブ!シリーズを追うことの比重の中心はLiella!にある。でもその”好き”の形はふんわりとした、とても感覚的なものだ。

Aqoursにハマった時は結構はっきりとしたきっかけがあって、生き方がわからなくなっている時期でもあったから、自分の中でAqoursは明確な心の拠り所になった。その“好き”のありかたはわりと言葉にすることができたし、それを文章で表現することで自分の支柱にしたいとも思っていた。

Liella!の場合はそうではない。始まりは君の空のリリースイベントの時から追っていたため、何かターニングポイントがあったわけではない。それに生活の中を占める要素が大きく変わった今の自分は、Aqoursにハマった時ほど心の拠り所を求めてはいない。ごく自然になんとなく好きで、なんとなく見たいと思って、なんとなく感動して……そうやって今までLiella!のいる時間を過ごしてきたのだった。

可愛いから?歌が上手いから?ダンスがすごいから?MCが楽しいから?たくさん頑張ってるから?

そのどれもが、僕がLiella!を好きな理由ではある。でも、Liella!の魅力の構成要素をそうやってどれだけ挙げていっても、僕の“好き”とイコールにはならないような気がする。

Liella!を見ている時に心を占める「好きだなあ」というこのふんわりした感情を、どう言葉に残したらいいのだろう。Twitterで断片的に言うくらいはできる。だが、ブログのような形でえいっとアウトプットしようとした時に、何を言葉にしたらいいのか僕はわからなくなるのだ。

 

ただ名前を呼ぶ。

もしかするとそれは、そんな好きという気持ちに一番沿うことのできる表現のあり方なのかもしれないと思った。その構成要素のいずれでもない、その個別の存在そのものへと向かう言葉、それが名前というものだ。それが「Liella!」という言葉だ。

僕は、Liella!が好きだという形のつかめない思いを、精一杯あのLiella!コールに込めた。

 

ダブルアンコールは特別なものである。ダブルアンコールで僕が思い出すのは、Aqoursの4thライブだ。あれはAqoursの歴史の中でのとても大きな節目だった。今回のダブルアンコールも、Liella!の歴史の中での大きな節目になる出来事だと思う。

一言で言えば、このツアーファイナルはLiella!がいわば「完全体」へとたどりついたライブであり、ダブルアンコールは何かその象徴のような気がするのだ。

この完全体というのは、2つの意味で言っている。それはまず、2期生を含めたこの9人こそがLiella!なんだ、こうやって変化していくのがLiella!なんだという、グループとしてのあり方の完成という意味で。3rdライブツアーの積み重ねを通して、2期生がまぎれもないLiella!の一員であるという実感が、僕たちの中にも彼女ら自身の中にも生まれた。それは、絵森彩さんがMCで語っていた通りだ。

そしてまた、無観客ライブから出発したLiella!が、声出し無しの長いトンネルを抜けて、ついに本来のライブの形を完成させたという意味ででもある。これまで見る・聴くだけのライブを成り立たせてきたのはLiella!のハイクオリティな歌やダンスであったが、そこに観客のレスポンスが加わって作られる一体感は、圧倒的なものだった。Second Sparkle初披露のあの熱気を僕はきっと忘れないだろう。

ここまでたどりついた今のLiella!を見て、Liella!は無敵だ、と感じる。今のLiella!、これまでのLiella!、さらに変化していくであろうこれからのLiella!──そのすべてがまるごと好きだと、そんなふうに心から思わせてくれるパワーが彼女らにはある。それが僕たちに、あのLiella!コールを叫ばせたのだろう。

 

あのダブルアンコールの場をLiella!とともに作れたことを、僕は幸せに思う。

Liella!の名を叫ばずにはいられなかった。今こうしてLiella!の名を目一杯叫べることが嬉しかった。自分の胸から溢れ出てくるこのコールが、普段うまく言葉にできない思いを、確かなものとして証明してくれているような気がした。

「あなたらしくていいんだよ」と岬なこさんが言っていたように、僕は今の自分の”好き”のあり方に自信を持ってみよう。

僕はLiella!が、大好きなのだ。

 

UR(浮かれている)葉月恋